多系統萎縮症の父にはとても見せれない内容でした。
ミナさんはまだ若かった。40代で発症し5年であっという間に進行しとても辛いはずなのに最後の時まで人に笑顔を見せた。
全く知らない赤の他人ですが、声に出して泣いてしまいました。父と全てが被り耐えられなかった。
安楽死へ向かう車の中でやっぱりやめると言って欲しかった。道路が閉鎖されたらいいのに。車のタイヤがパンクすればいいのに。針が折れて点滴出来なければいいのに。薬が効かなければいいのに。全部嘘だったら…
ミナさんは車の中で何を考えていただろう。ホッとしたのだろうか。寂しさはないのだろうか。心残りは…家族への思いは…
この放送後ブログを書いていますが涙が止まりません。
なぜNHKはこれを放送したのだろう。もっと他の伝え方はなかったのだろうか?
父の通院がちょうど一週間前でした。
そこで、医師から嚥下発作が起こった時、人工呼吸器を付けるかどうか家族で話し合って下さいと父の前で言われました。2回目です。
私は人工呼吸器はつけない方が後々介護が楽だ!
なんて今までの介護の先輩からの受け売りで簡単に考えていました。
でも父の気持ちはどうなんだろう…
話し合ってと言われてどう思っただろう。
父も簡単に迷惑かけたくない!と言うけど本当はどうなんだろう。
突然寝てる時に息ができなくなったら?
正直、夜はドキドキしていますが、薬が効いていて夜中にむせることはなくなったのでそんなことにはならないと思っている自分がいます。
でも、薬が効かなくなったらドキドキの夜を過ごすことになるしそういう日が来ることも頭では理解していました。
父は
父のことは尊敬しています。
私の父はとても優しく強く私を守ってくれる大きな存在です。
死んだりなんかしない。
そう思っていました。
ですがこうやって年老いてだんだん弱って行く姿を見ると人の一生について考えさせられます。
こうやって本人と家族は老いと死を徐々に受け入れていくんだなと勉強させられます。
私の心もそのうち父の死を受け入れていくのだと思います。
そう、突然の事故では無いわけです。覚悟が出来るはずなんです。
しかし今日は、父と同じ病気で苦しんでいる人を偶然にもテレビで初めて見ました。そしてどう進行するのかどんな最後なのか私は知ってしまいました。
感謝する反面辛すぎて見るんじゃなかった…
心の準備、覚悟が全く追いついていません。泣くしかありませんでした。
これが父だとしたら私はどうなってしまうのでしょうか。
内容がしかも安楽死です。
父より遥かに症状は良くないけどまだ若い52才の女性です。肌もとても綺麗でした。
死ぬところまでしっかりと放送されました。これは色んな反響が大きいのではないでしょうか。
私も
父に重なり、私にも重なり…
なぜ私に重なるのかと言うと、この病気は遺伝の可能性もあるからです。医師から言われました。
突発性が多いようですが、その病気の父を持つので遺伝が有り得なくはないですよね。
だって難病なんですから、原因、治療、薬が謎ですよね。
只今、結構心がかき乱され泣きじゃくりながらのブログですw
テーマは安楽死でした。
しかも多系統萎縮症でした。
ググッてもなかなか細かい情報がないので私が忘備録兼ねて誰かの役に立てばいいなとの思いも込めて書いています。
安楽死を求めて海外に行く人が増えそうですよね。
でも、生きたいと人工呼吸器を選ぶ人ももちろんいるわけです。
この番組にはもう一人多系統萎縮症の50代の女性が出ていました。
人工呼吸器を選んだこの女性は家族との何気ない日常や会話を楽しみに生きています。
会話といっても意思表示は瞬きだけです。やせ細りかなり病気が進行している様子でした。
車の後部座席から(もちろん体は固定されていますが)今年の桜を見ることができて嬉しそうで表情は泣いていました。
この放送が多くの難病患者、自殺志願者、ガン患者、人の手を借りなければ生きていけない人、そしてど真ん中の多系統萎縮症患者の心を大きく揺さぶったことには違いないのです。
衝撃波が大きすぎて当事者はどう思うでしょうか。
私でも動揺を隠せないのに…